日本では按摩やマッサージといった、手技による療法が昔から行われてきました。
また鍼灸と呼ばれる鍼やお灸などの療法もありますね。
その他には整体、整骨など民間療法もありますが、主に病気の治療と言うよりは体をほぐす、歪みを矯正するなどの効果を期待して通院する場合が多いでしょう。
近年では中国整体と呼ばれる推拿の技術が注目され、その技法を取り入れる所も増えてきました。
まだまだ馴染みの無い推拿ですが、その昔中国では按摩から生まれたものです。
今現在の日本で行われている按摩とは別物ですが、推拿は幅広い病気や症状に有効であり、中国では治療行為として、国家資格が必要な手技療法となっています。
推拿の意味は「推」押す、「拿」つかむ、の意味を持ち、按摩よりも力強い療法となります。
手技によって外部から刺激を与え、経路を通って血液、リンパ、内臓の働きを改善します。
それによって様々な症状や、病気に対しての改善が得られるでしょう。
主な作用としてあげられるものは、
鎮痛作用
- 痛みの元となる神経に対し脳へ働きかけ、鎮痛作用を生み出します。
中枢神経調節
- 中枢神経に働きかけることで、リラックス効果を与えます。
心臓、血管の機能改善
- 血液循環を良くすることで、心臓の働きを良くします。
血液の成分改善
- 血液の粘りを改善し、コルステロールの低下を促します。
呼吸器機能の改善
- 肺活量を上げて、酸素を多く取り入れ、2酸化炭素の排出量を増やします。
消化機能の改善
- 便秘や下痢の効果的で、胃腸の働きと消化液の分泌を促します。
免疫力の増加
- リンパの流れや量を増やすことで免疫機能を増強させることができます。
筋肉組織の修復
- 痛みや痙攣を取り除きくことができ、筋肉の弾力や動きを改善します。
関節の修復
- ずれや損傷を修復し、正常な位置に戻したり、痛みを取り除きます。
これらの症状や問題を手技によって修復、改善する事ができるでしょう。
これでも一部ではありますが、数え上げるとキリがないくらい効能が秘められているのが、推拿療法なのです。