私たちと医療の関係は、切っても切れません。
病気になれば薬を飲むでしょうし、ひどくなれば病院に行くと思います。
怪我をすれば、消毒薬を塗るでしょうし、もちろん大きな怪我であれば、病院に行くことになると思います。
しかし、私たちは医学の歴史などを考えたことなどないと思います。
新薬が開発されたことであったり、難しい病気を治すことに成功したりだとか、歴史のことを考えるよりも、先のことばかりを見ているような気がします。
医療の発展に関して、素人してでも目を向けることは決して悪いことではありません。
常に発展し、進化していくことが大切であることも揺るぎない事実です。
ただし、これらの発展も歴史があるからこそなされるものであって、中国医学の歴史などを見てみると、改めて医療のすごさに気づくことだと思います。
中国では、紀元前から医療に関して関心があったことが分かっています。
まさに、中国4000年の歴史です。
日本は、明治時代、この中国医学によって、数々の病気を治してきているのです。
大げさですが、自分の先祖も、漢方薬を飲んでいたかもしれません。
大昔、それこそ紀元前の時代は、自然が全てだと考えられていました。
病気も天災の一つであるという思いもあったかもしれません。
人は、自然に逆らったときに病気になるものだと考えられていたために、自然に沿って生活することで健康体でいられると思われていたのです。
そしてそれは、今の中国医学においても同じことが言えます。
中国の医療では、何か薬などを飲むことで、悪い部分を取り除くという考え方ではなく、人がそもそも持っている治癒力をいかに活用するかが原点になっています。
血や水が、体の中を通ることを妨げるようなことがあれば、病気になるという考え方ですね。
そのため、病気を治すときも体全体のバランスを自然に近づけるようにするのです。
何かに逆らうのではなく、あくまでも普段の体バランスに戻すこと、それが一番の治療だと考えられており、今もその考えは変わりません。