中国は東洋医学において古い歴史があり、国を挙げて様々な資格や医療が行われています。
また中国で独自に進化した医学を中医学と呼ぶのが一般的なのです。
中国の伝統医学として三大療法とされているものがありますが、ひとつは有名な「漢方」。
そして、これも日本でも認知度の高い「鍼灸」ですね。
そして、あまり日本においては馴染みの少ない「推拿」というものが療法としてあるのです。
この推拿(すいな)療法については、近年では日本で教える学校も出てきていますが、き覚えのある言葉に代えると「中国整体」と呼ばれることもあります。
今までの日本では無かった療法でもあり、馴染みも少ないと思いますが、中国では鍼灸と同じく、拿の病院がたくさん存在し、治療が施されています。
また、東洋医学に固執することもなく、西洋医学の長所を取り入れたものが推拿といえるでしょう。
効果の一例としては、痛みを取り除くことが挙げられ、治療する者の「気」によって、気や症状のもとを探し出し、そして改善をさせるのです。
薬物治療や、針などの器具を使う事もありませんので、安全であり、痛みがともなわないのが特徴ですね。
また様々な症状に対応出来る幅広さや、効果がすぐに実感できる即効性を持っています。
中国では大学病院などにも推拿科が設置されている事からも、人々にとっては一般的な療法なのかが分かりますね。
また、西洋医学では解決できない症状や病気もたくさんあるのです。
例えば原因がよく分からない痛みやしびれなどには、西洋医学の治療では対応が困難な症状でしょう。
湿布や痛み止めの薬を処方される事が多く、根本治療ではなく症状の緩和にしかなりません。
そういった場合でも対応出来、東洋医学、中医学の観点から治療を行う事ができるのです。
中国の数千年の歴史を持つ推拿治療では、対応出来る病気や症状も幅広く、また薬物のように副作用もありません。
日本では馴染みの深い、按摩もその一部でありますが、手技を使う治療として国際的にも注目されています。