忙しい日々の中で、体は知らず知らずのうちに疲れています。
布団に入ってすぐに眠りにつき、気付いたら朝になっていた、なんてことも多いのではないでしょうか。
布団で寝ていた場合はまだいいのですが、リビングのソファやコタツの中で眠りについてしまうことも多いでしょう。
慣れていないところで寝てしまったり、正しくない姿勢で寝てしまったりした場合などは、朝起きた時に体の節々が痛むと思います。
そして、朝になって後悔するのですよね。
ちゃんと布団で寝れば良かった、なんて思うのですが、疲れた体はまた、どこでも眠れる状況を作ってしまうのです。
さて、こういった眠り方をしていると、寝違えることも多いのではないでしょうか。
手が痛い、足が痛い、程度であれば、1時間もすれば治ってくるものですが、首や腰が寝違えてしまった場合、一日中痛い場合もありますし、一週間程治らないなんて人もたくさんいます。
そういった寝違いを治すことでも注目されているのが、「推拿」(すいな)です。
推拿のように、なんか難しそうな漢字を見るとそれだけで頭が痛くなる人もいるかもしれませんが、推拿とは、古くから中国で活用されてきている整体技術の一つで、今でも中国では病院などで使われているのです。
鍼治療や、ツボなどに興味がある人は、推拿という言葉を聞いたことがあるかも知れません。
体にある経絡とツボを刺激して、寝違いも治してしまう技術のことです。
治療を受けている間は、普通のマッサージやツボ押しとの違いを余り感じないかも知れまんが、推拿の場合はより医学的であると言えるでしょう。
お医者さんと同じように勉強をし、様々な患者さんと向き合ってきた方だけが、推拿の治療法を扱えるのです。
中国の病院では、レントゲンと取った後や、MRIの検査をした後などに推拿治療を施すこともたくさんあります。
内科や外科と並んで、推拿科のようなものも存在するくらいです。
徐々に日本でも取り入れられるようになってきており、寝違いなどで苦しむ日本人の方を治していっているのです。