推拿(すいな)の日本での知名度はまだ低く、マッサージや整体と混同されることが多いようです。
従来あるものに、目新しい名前をつけただけとも思われがちです。
しかし中国では、病院の診療科目に「推拿科」があるくらい、ポピュラーな治療法です。
日本でも、推拿の効果に魅せられ、研究、実践している治療院も増えてきましたが、医療施設での医療行為ではなく、治療院での民間療法という位置づけです。
そのため、現在のところ施術者による差がとても激しい状況です。
パソコンやインターネット、携帯電話やゲームなどの普及で、現代人は目を酷使しています。
仕事でパソコンを使う機会も増え、その結果、眼疲労や眼精疲労に悩む人がとても多くなりました。
目の疲れを感じた時に、疲れ目に効果のある目薬をさしたり、蒸しタオルやホットアイマスクを乗せたり、日常的に、目にいいとされるサプリメントを飲んでいる人も多いでしょう。
目の疲労から、頭痛や肩こり、めまいや吐き気などの症状を起こしている人も増えています。
これを眼精疲労といい、目以外の部分に症状が出ている状態です。
眼精疲労は、人によってはなかなか自覚しづらい場合もあります。
目が疲れていると感じても、寝不足やモニター画面の見すぎによる一時的なものと思いがちで、「寝れば治る」と思っている人も多いようです。
そのため、頭痛や肩こりの原因が、眼精疲労によるものと気がつかず、頭痛薬を飲む、湿布薬を貼るなどして対処してしまう人も多いのです。
確かに一時的に効果はありますが、原因になっている眼精疲労を取り除かなければ、根本的な治療にはなりません。
きちんとした推拿の治療院へ行けば、その頭痛や肩こりが眼精疲労によるものならば、目の疲れを緩和するケアをしてくれます。
肩こりで治療院に行ったのに、肩のマッサージをほとんどしない...と不思議に思うことも、治療院によってはあるかもしれません。
しかし推拿による施術が終った後は、肩のこりも目の疲れもスッキリしていることに驚くでしょう。